sakuraimasaue

2023/7/4

統一教会・韓総裁の“反日”発言に見る課題~混迷する指導部、困惑する信徒

昨日3日、旧統一教会・韓鶴子(ハン・ハクジャ)総裁の発言が、数々のメディアに取り上げられました。「日本は“戦犯国家”で罪を犯した国。賠償をしなければならない」 <共同通信> 7/3 教団総裁「日本は賠償を」 政治家批判、反発あらわ https://news.yahoo.co.jp/articles/c37db25125876b9e1079b0786def3f3993d7569b ごく一般的な国民感情からする時、こうした“横暴な発言”は容認し難いものであって、強い憤りや嫌悪感を覚えるに違いありません。 また ...

2023/6/25

統一教会の信仰とカルト問題 ~公益的団体か? 反社会的カルトか?[後編]

【排他性】教祖の神格化と崇拝 ー 神への信仰か? 人間崇拝か? ※前回(https://sakurai.blog/archives/678)からの続きになります。 宗教に限らず、「熱狂的運動」の中心には、決まって「カリスマ的人物」が存在するものです。 「カリスマ的指導者(教祖)への熱狂的支持(崇拝)」は元より “カルト”(学術用語としてのカルト=新宗教)の特徴とされ、実際、新宗教はそうした創始者の「カリスマ的権威」によって牽引されることが多かったと言われています。 ※カリスマとは、人を惹きつける超人的資質 ...

2023/6/24

統一教会の信仰とカルト問題 ~公益的団体か? 反社会的カルトか?[中編]

間が空いてしまいましたが、前編(https://sakurai.blog/archives/607)では“カルト”を巡る諸問題について見てきました。 現代における“カルト”とは、ひとえに「反社会的な団体」を意味し、組織目的のために信者を統制し、無理な活動に駆り立て、家庭破綻や社会問題等を招く団体を指すものに他なりません。 昨年12月、旧・統一教会の問題を巡り、異例の速さで「被害者救済法案」が可決。徹底した「カルト規制」が求められたものの、「信教の自由」等の観点から細部にわたる規制には及ばず、“課題を残す結 ...

2023/6/9

統一教会の信仰とカルト問題 ~公益的団体か? 反社会的カルトか?[前編]

昨日8日、東京都は、旧・統一教会が多摩市内に広大な土地を購入していたことを巡り、住民の不安や反対の声が高まっていることを受け、教団の実態把握とその対応を求める要望書を国に提出しました。 教団への最後の質問権(6回目)が行使されてから早2週間。遅々として進まない国の対応に、様々な声もあるようですが、実際、統一教会というのは、国から見ても、実態の捉え難い団体なのかもしれません。 メディアから質問を受ける度に思いましたが、外部から統一教会を見る時、極めて全体像が掴みづらいのは、何よりも、この教団・運動のもつ「二 ...

2023/5/8

統一教会とマインドコントロール!? ~信徒の信仰か? 教団の洗脳か?[後編]

前編(https://sakurai.blog/archives/574)では、マインドコントロールを巡る幾つかの論点について言及しました。 既に述べたように、たとえ統一教会(以下、教団)の信仰の在り方に理解し難い部分があったとしても、それを「マインドコントロール」だとするには根拠が不十分であり、そうした断定は信徒の人権や信教の自由を損ねるものになってしまうでしょう。 しかし一方で、教団の信仰指導の在り方は、内部から見ても、「信徒を統制している」とも言われかねない大きな問題がありました。 ここでは、そうし ...

2023/6/28

統一教会とマインドコントロール!? ~信徒の信仰か? 教団の洗脳か?[前編]

昨年の事件より遥か前から、統一教会関連の報道がなされる度に、よく「洗脳」または「マインドコントロール」という言葉が用いられてきました。 過去、信者が皆一様に寝食を忘れ、組織目標を追いかける様を見た時、或いは、彼らが教団の目的のために常識範囲を越えた犠牲を払おうとする姿を見た時、人々の目には、信者たちが皆、組織によって“コントロール”されているように見えたのでしょう。 しかし、それが個々の自主的な「信仰」によるものなのか、はたまた教団の巧妙な「洗脳」によるものなのか、見極めることは困難であるに違いありません ...

2023/4/24

家庭連合二世によるシンポジウム ~二世たちの“もう一つの声”を視聴して 

今日4月23日の午後、家庭連合二世による公開シンポジウム「親子の絆断絶に終止符を」が開催されました。 これは、昨年以降、教団への批判の声が強まる中、葛藤を覚え、悶々としてきた教団内の二世たち、主に20代の二世の有志らが「自分たちの声を挙げたい」として企画した、自発的な取り組みであったといいます。 主催者の二世、並びに2名の有識者の方(ジャーナリスト・弁護士)が壇上でスピーチを行い、その後、パネルディスカッション、来場者からの質疑応答と続きました。 会場の様子はYoutube配信され、私も(リアルタイムでは ...

2023/4/3

統一教会二世と宗教虐待!? ~親の信仰強要は教育か? 虐待か?【後編】

前編(https://sakurai.blog/archives/471)では、統一教会二世の訴えに始まる「宗教虐待」というテーマについて、まずは一般論から「教育(しつけ)と虐待の違い」について見てきました。 ここからは特に「信仰教育」ということに特化しながら、本来の教育とそれが二世への「信仰の強要」(子どもへの抑圧・信教の自由の侵害)につながり易い課題とその要因について、私自身が統一教会内で見てきた内容と合わせて見て行きたいと思います。    幼少期の信仰と教育 ー 愛情が先か? 信仰が先か? 「三つ子 ...

2023/4/3

統一教会二世と宗教虐待!? ~親の信仰強要は教育か? 虐待か?【前編】

先日29日、統一教会及びエホバの証人の信者を親にもつ宗教二世が「宗教虐待」の被害を訴え、厚生労働省に対して被害防止のための法整備を求めて会見を行いました。 昨年9月、統一教会二世による署名運動(被害と救済の訴え)が始まり、12月には厚労省が、宗教や信仰を理由とする児童虐待(宗教被害)に関するガイドラインを発表。それ以降、「宗教虐待」という言葉がネット上で飛び交うようになりました。 どんな高尚な宗教的理念を掲げていようとも、それによって子どもの人権が侵害されていい訳がありません。 しかし、どこまでが信仰上の ...

2023/4/1

「ミヤネ屋」の報道に関する補足 ~ 合同結婚式による日本人妻の苦悩

先日30日のミヤネ屋の報道で、合同結婚式に参加した日本人妻のインタビューが紹介されると共に、当時の問題に関する私のコメントが紹介されました。 内容に誤りがある訳ではありませんが、私のコメントは短く抜粋されたものであったため、誤解が生じる恐れもあると思い、補足できればと思いました。 【参照】宮根が現地緊急取材! 韓国・統一教会の実態! 教団“聖地”を直撃! (50:27~56:05)「帰れない」日本人妻の苦悩/元幹部「合同結婚式結婚式の責任痛感」https://www.youtube.com/watch?v ...